特に、EXCELで宝暦（和暦）印刷している方は、ご注意下さい！
天皇陛下が退位のご意向を示されて、皇太子殿下が天皇へご即位され、再来年の平成30年1月か4月に“改元”が行われます。
衆議院解散となりそうで、ご即位される日程が決まるのはもうちょっと掛かりそうです。
ニュース等では、カレンダー業界から、早く“日程”を決めてくれ！早く新しい“年号”を決めて公表してくれ！そうでないと印刷が間に合わない！と要望されているようです。
確かに、平成30年1月のカレンダーが、“平成30年（変更予定）”や“○○元年（未定）”ではね～、売れないですね。
でも、影響があるのは、カレンダーだけでは無いです。
それは、コンピュータです、それもコンピュータのソフトですね。
私は、長年プログラマーをしていましたので、過去に何度かの“○○問題”とかの危機を経験してきました。
一番の社会現象だったのは、コンピュータが西暦2000年に誤動作する可能性があった、2000年問題でしょうか、Windows95の発売で、パソコンが爆発的に普及しましたから、ニュース等でも再三報じられ、国からも、対策をとるようにと報じられてましたね。
でも、個人的に大変だったのは、年号が昭和から平成に変わったとき、つまり“改元”への対応でした。
昭和64年（1989年）1月7日に昭和天皇がご崩御されて、天皇陛下がご即位され、翌日の1月8日から“平成”が始まりました。
前年の秋頃から、昭和天皇の体調が悪化されたことが報じられて、世の中は“自粛ムード”の中で、私達プログラマーの“改元対応”が始まりました。
そもそも“コンピュータ”は海外で開発されて、漢字だって使えるようになったばかりですから、“年号”なんて自動では出てきませんから、すべてプログラムで対処してました。
そのプログラムを解析していって、このままでは“○○”が表示されないとか、印刷されないとか、年齢の計算ができないとかの、不都合な部分を事前に対処していきました。
でも、新しい元号が何になるか？
これは解りません、まさか三文字にはならないだろう、まさかローマ字読みでの頭文字は“明治”,“大正”,“昭和”の"M","T","S"とはかぶらないだろう、とかは予測できましたけど。
それと、余り知られていませんが、“平成1年”は誤りで”正式には“平成元年”となりますから、数字の年の部分に"64"や"1"では無くて“元”を印刷する必要があります。
昭和64年（1989年）1月7日は、土曜だったので自宅でくつろいでいると、午前中だったと思いますが、ＴＶから一斉に“天皇がご崩御された”のとのこと、慌ててお客様へお電話すると“元号が発表されたら来い！”との指示、その後“平成”が発表されて、客先へ行って“平成”や"H"の対応をし、翌日曜は、お客様ほぼ総出で動作チェックをして頂きました。
月曜からは、ほぼ正常に動作しましたが、見落としていたところなどもあったり、後々にでてくる不具合もあったりしました。
前振りの平成対応だけで、ちょっと、長くなってしましたね、すいませんEXCELは次回します。
